メジャースプーン

なんかまた風邪ひきかけみたいで調子がすぐれぬ中、今月半ばに買った小説読んでました。
私が小説を買うときに重視するポイントは
・好きな作者だったらほぼ即買い
・あらすじが面白そう
・一目ぼれ(装丁とかタイトルとか
って感じなのですが、やっぱり特に作者は重視だったりします。
まあ、そう言っても今のところこの作者の新刊(とはいっても文庫)なら買うぞ、っていう作家さんは2人しかいないんですけど(ラノベを除く
その2人のうちの1人の辻村深月さんって人の小説の「ぼくのメジャースプーン」について今から感想書こうかな、と（導入長いわ
内容は追記にするとして、辻村さんの作品は一気に読んで余韻を味わうっていうか反芻するっていうか、しばらくボーっとして考えるっていうのが習慣となってます。
なんてかその世界に飲み込まれてるんですよね。
「冷たい校舎の時は止まる」から4作読んだんですが、「子供たちは夜と遊ぶ」以外はクライマックスに全て、まさに「持ってかれた」状態に陥ってますね。
読み終わった後の感情が言葉では表現できなくて、たぶん一番近いのが「泣きたくなる」って言葉なような気がして。
今回の「ぼくのメジャースプーン」もまさにそんな感じ。
てなわけで追記に続く、っと。


……それにしてもこのブログのbooksカテゴリーの悲惨さに泣きたくなったよ笑

てなわけで感想つらつら。

あー。
もっと自分が素直に泣くことのできる人間だったらなあ、とか思いますよ、最近。
でも、やっぱり泣けないわけで。
じゃあ、今あるこの気持ちは何て呼べばいいんだろう?
今回もまた言葉で言い表せない感情に襲われてしまった。
この感覚が好きだから（あるいは嫌いだから）辻村作品を読み続けてる気がする。
ふみちゃんに対する贖罪、かな。
ウサギの事件が起こった時にうっすらと「ぼくはきっと行けなかったことに後悔してるんだろうな」と思ってたんですけど、結構ストライクでしたね。
で、自分の中でぼくがなんて言うのか考えたんだけど、全然違うっていう。
でも土曜日の文章読んでたらどこか戦場に向かう兵のような感じがしたからあながち間違いでもなかったのかなあ…
ぼくの目を通して話が組み立てられているからこそ、生々しく気持ちが伝わるんですよねえ。
一人称の小説って当たり外れでかいので、ここまで感情移入しやすい小説は素晴らしいものだと思います。
今まで読んだ4作品の中で1番好きかも。
あったかい気持ちとはまた違ったなんとも言えない優しくて残酷で、読み終わった後やっぱりやさしい気持ちになれる小説でした。


そして辻村作品読んでる人にとってホントリンクされてるところがうれしいばかり。
今手元に「子供たちは夜と遊ぶ」がないのがもどかしいです(>_<)
秋先生の言った言葉がわかったし、他にも確認したいことが山ほど。
実家帰ったら読み返すぞ～♪


なんにせよ、辻村深月お勧めです。


書き終えて…。
やっぱり私感想書くの下手だなあｗｗ